FP(ファイナンシャル・プランナー)~日頃かかっているお金についてきちんと理解を~

ドル札植え 不動産投資の勉強に伴うおススメ資格・検定

度々頂くご質問の、不動産投資の勉強に絡めて資格の勉強をするとしたらどんな資格が良いか、
宅建以外で調度良い資格はないか。

その解答の1つであるFP(ファイナンシャル・プランニング技能士)についてお話しします。

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FPをおススメする理由・学習して良かったところ

FPを学習・取得して良かったのは、
・日頃支払っているお金についてあらためて勉強し理解できたこと、
・NISAやiDeCoといった税控除を受けながらお金を運用する基本を学習できたこと、
・保険、タックスについての基本を学習できたこと、
が主なポイントです。

具体的には、社会保険料、国民年金や厚生年金について、国民健康保険についてといった日頃支払っているものについてやその概算の計算方法について、

株式投資、NISA、積立NISA、iDeCoなどの運用、

生命保険や損害保険などの保険商品についてやそれによる控除、

住民税、個人事業税、法人税などのタックス関連、です。

不動産や相続に関しても試験範囲内のため、不動産投資で色々と勉強していたにしてもあらためて勉強して見直せたことも良かったと感じているポイントです。

会社員の面でも大家さんの面でも独立するにしても有効

年金や社会保険は、会社員の面でも大家さんの面でも独立するのかにも関わらず、生きていく上で大事なことです。
どれであってもかかるものです。
どういうものなのか、自分ならいくらかかるのか、を知っておくべきです。

特に会社員の場合、勤め先が負担していくれている部分があります。

退職したら全部自分で負担することになります。

会社員時の給与明細でかかっているもの・差し引かれているもので退職後の試算をしていると、退職後は異なる金額を負担することになるので要注意です。

できる限り正確な数字をシミュレーションして、退職したらいくら払っていくことになるんだと想定しておかなければなりません。

そこでFPの学習をしておくと、計算しておくべき項目と金額が分かるようになります。

また、退職せず会社員と並行して不動産投資や他の収入を得る活動を続けるにしても、給与年収と副収入から所得税や住民税、健康保険料はいくらになるのか、いくら増えるのか、法人を設立した方が良いのか、どんな対策方法があるのか、といった検討に有効になってきます。

FPは生活していくうえでのお金についてを網羅的に学習できます。

理解度確認として資格取得を目安にして、学習・資格取得することをおススメします。

不動産投資で独立するか考えるときにも有効

大家さんになる・大家さんとして賃貸不動産を運営するにあたり、不動産関連の知識はもちろんのこと、お金についても勉強しておくべきです。

それには税務に関してもそうですが、国民年金や国民健康保険といった住んでいるだけで支払うべきものについて、どんなものがあり、いくら払っていかないといけないのか、ということも重要です。

これには、特に、いま会社員で、退職を検討する場合などに有効だと感じました。

たとえば、不動産投資で賃料収入が増えてきて、いまの勤め先を退職しようかと考えたとき、もしくは賃料収入がどれくらいになったら退職してやっていけそうか、そんな試算をする際に、このFPを学習しておくと、試算しておく必要のある項目やその金額が分かるようになるからです。

特に社会保険や所得税・住民税についてのところは、大家さんとして独立を考えた場合ダイレクトに有効です。

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法人を設立するか考えるときにも

会社を退職するか云々のまえに、不動産投資を法人を設立して行うかと考えたときにも有効です。

法人を起てたとき、どんな費用がかかるようになるのか。
その上でまわしていけるのか。
そういった試算をするのにも役立ちます。

法人になったらかかる法人住民税や事業税・所得税率・社会保険料といったこともFPの学習範囲内です。
(個人事業での所得税や住民税・年金についても学習します)

自分に置き換えて、不動産収入がどれくらいになり、減価償却等費用のバランスがどうなってきたら、資産を組み替えた方が良いのか、法人化した方が良いのか、といったことを考えるのにもFPの学習は役立ちます。

貯蓄の運用を考えたときにも有効

賃料収入や給与の一部を運用しようとするときにもFPの学習は有効です。

NISAや積立NISA、小規模企業共済、iDeCoなどの、税控除を受けながらの手堅い運用についても学習するからです。

会社員でも勤め先のシステムに完全依存していては危険な時代ですし、独立してやっていこうとするのであれば、日頃の運転資金から老後資金まですべて自分で準備しておく必要があります。

お得に運用できるシステムを使わない手はありません。

それにはどんなものがあり、どうお得なのか、どんな条件で適用されるのか、を知っておく必要があります。

それらを網羅的に学べるのがFPです。

まとめ

お金の勉強をしよう、ついでに国家資格も取っちゃおうといった際にピッタリなのがFP。

不動産投資からの視点では、直接的には関わらずとも間接的に繋がり関わっているお金について学ぶのに、資格をベースに考えると、FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)がおススメです。

大家さんとして思案するのにも役に立つことが多くあります。

また、FP2級や3級は国家資格です。持っていると資格手当がでる会社もあるそうですし、万が一の転職にも有効な資格のようです。

勤め先で手当てが出るなら、不動産投資の勉強としてFPを取得することで収入も上げることができるわけですね。

転職に使えれば自分の身の振り幅を拡げることのできる資格なわけです。

FP取得のためのテキスト代や受験料を考えても十分に元の取れる資格であるといえると思います。

そういった視点からもFPの学習・取得はおススメです。

また、不動産投資の勉強をしている方にとっては、入りやすい・やりやすい資格であることもおススメする理由の1つです。

たとえば、FPの学習範囲の不動産分野はダイレクトに不動産投資で勉強していることが使えます。

むしろ不動産投資を始めようと勉強している方にとっては基本的なことばかりでもう知っているよということばかりかと思います。

他にも、保険や税務・相続・事業継承などの分野でもすでに勉強していたことが重複している可能性の高い範囲になります。

不動産投資の勉強をしている方にとっては、FPの範囲についてすでに広くアドバンテージを持っていることになるので、そういった意味で入りやすい・取得しやすい資格ということでおススメする要因でもあります。

なお、FPの取得級について、2級まで学習・取得するのがおススメです。
(3級は入り口感が強く、2級になると難易度がぐっと上がります。また、就職・転職では2級から有効性が出てくるそうです。もちろん1級などのより上位級まで学ぶのに越したことはありません。3級ではなく2級を目指しましょうという意です)

FPについて

FPは3級、2級、1級と難易度が上がっていく国家資格です。

どこまで目指したら良いかに関して、FP2級まで取得しておいたら良い、と考えています。

学習内容的にも就職・転職的にも2級がボーダーです。

その2級を受けるには3級の合格が必要となります。
(2級の受検資格には定められた講習を受けるなどの他の要件もあります。その中で3級取得者も受験資格者に該当します。FPはどんな勉強をするのか覗くことも含めて3級を取得し2級を受検する流れが良いのではと思います。私がその流れであったこともあります)

FPの試験について

まず、FPは学習範囲がとても広いです。

それは3級からです。

2級は、3級の範囲を深く問われるかたちになります。

極論、範囲は3級と同じで、理解の深さを求めるようなイメージです。

簿記のように、級が上がると新たな難しい範囲が追加される、というわけではないイメージです。

そういった意味で、FPは2級まで学習・取得をおススメしています。

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不動産投資の勉強をしている人は入りやすい

宅建や賃貸不動産経営管理士についてお話ししたときのように、FPに関しても大家さんや大家さんになろうと励んでいる人は入りやすいポイントがあります。

それは不動産範囲のところが1つの章としてFPの学習範囲に含まれるところです。

内容的には、相続税や買い替え特例といった不動産税務、容積率や建ぺい率、住宅ローン控除、公示地価等、少し宅建的エッセンスでもあり、大家さんとして不動産に慣れている人は入りやすい分野です。

そして、保険の章では、損害保険のところで、やはり大家さんは馴染みやすいところがあります。

火災保険や地震保険については、大家さんはきちんと理解しておくべきですし、すでに詳しい人も多い分野。

税務関連についても、不動産投資で賃料収入を上げたら税金はいくらになるのかと調べたことがある人も多い分野。

大家さんとして勉強している人は、すでに理解しているところがいくつもあるという人も多い試験範囲になります。

そういった部分があるのもFPを大家さんにおススメする理由の1つです。

FPの試験概要

先ほどもお話ししましたが、FP2級は3級合格者等でないと受検できません。

順々に進める必要があります。

そのため、まず3級についてからお話しします。

なお、FP試験は学科と実技に分かれており、午前中に学科試験を受けて午後に実技試験を受ける、というかたちになります。

3級は学科も実技もマークシート形式、2級は学科はマークシート形式、実技は記述式、です。

FP3級
出題形式:マークシート式
問題数:学科60問、実技20問
試験時間:学科120分、実技60分
合格基準:学科36点以上(60点満点)、実技60点以上(100点満点)
合格率:学科70~80%、実技80~90%(日本FP協会)
試験日程:年3回(1月、5月、9月)

FP2級
出題形式:学科・マークシート式、実技・記述式
問題数:学科60問、実技40問
試験時間:学科120分、実技90分
合格基準:学科36点以上(60点満点)、実技60点以上(100点満点)
合格率:学科40~50%、実技50~60%(日本FP協会)
試験日程:年3回(1、月5月、9月)

3級も2級も、学科・実技ともに、6割できれば合格という試験になります。

2級の実技試験は記述式ですが、答案用紙に計算結果の数字を記入したり、ア、イ、などの選択肢を記入する記述式で、文章・論文を記述するものではありません。

FP3級勉強方法

FP3級の勉強方法は、テキストを読み、過去問を解く、です。

3級から学習範囲が広いのがFPの特徴です。

学習範囲が広いので、出題範囲も広く取れるわけですが、3級にいたっては、正直さほど警戒する必要はありません。

テキストを一通り読み、問題集での解答を繰り返します。

そして問題集で間違えたところをテキストで確認し覚えていくことで合格できます。

初めは似たような言葉や似たような金額がうろ覚えで間違いますが、問題集を繰り返し解くことで解答と問われることを覚えて正答できていきます。

勉強方法としては、とにかく問題集を解く、です。

おススメのテキスト・問題集は以下です。

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おすすめテキスト・問題集

FP3級のおすすめテキスト↓↓

FP3級おススメ問題集↓↓

FP2級勉強方法

つぎに2級。

2級は3級と比べると難易度がぐっと上がるイメージです。

3級で余裕しゃくしゃくで甘く見ると打ちのめされます。

学習範囲・分野自体は3級とほぼ同じですが、問われることがより細かかったりと深度が増すイメージです。

制度や金額について、正確に覚えている必要があります。

勉強方法は、やはり問題集を中心に問題を沢山解くことです。

回数的には、テキストを2~3回読み、問題集を3周+間違えたところを3周。

そしてさらに予想問題集を使用して、時間を計りながら、学科も実技も本試験さながらに解答すること、です。

実技に関しては、特に時間に追われます。

試験時間は90分ですが、解答ペースを上げて、ドンドン解いていって、自分なりに結構早めに解いている、という感覚の解答ペースで試験時間残り10分程度、というイメージです。

出題内容は、40問で、電卓での計算が必要であったり、学科試験のように正しいもの誤っているのもを判別するような問題のMIXで、全部が電卓を使って時間がかかる問題というわけではないのですが、結構時間食うなぁという感触です。

そのため、適した公式の記憶や読解の正確性とスピードを少し要求されます。

6割できれば良いのだからと思っていると厳しいものになります。

問題集を完璧にして本試験8割

FP2級は、そもそもFPは範囲が広いため、テキスト・問題集を完璧にしておいて、本試験では8割得点、と考えていた方が良いです。

本試験では、全く見たことのない問題がいくつか出ました。

テキストや問題集で見たことすらないテーマの問題が出題されます。

もはや何となく、や、勘で解いたわけですが、一切学習で出てきた記憶のない話しの問題が出ます。
それは学科も実技もです。
実技においては、計算問題は問題集でバッチリ対応できる内容でしたが、学科のように選択肢から答える問題にそのような出題があります。

そしてそれらは、FPの範囲の広さから、事前に学習して対策しておくということは実質ムリと感じた内容です。

FPの範囲が、市販のテキスト・過去問では全ては網羅できないほど、そもそもの範囲が広いためです。

市販のテキスト・過去問は、資格を取得するために必要な知識を凝縮したかたちであるため、本試験の合格点が取れるようにできています。

6割取れれば合格する試験に対して、8~9割を目指して作られているイメージです。

そのため市販のテキスト・問題集で、合格はできますが、隅々までこなして本試験では8割。
テキスト・問題集が8割では合格はきわどいライン、そう思って市販の教材を使いこむことが合格への道と感じました。

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6割で合格という落とし穴

合格点が60点(100点満点)というのも意外と落とし穴です。

6割取れれば良いのだから、なんとかなるだろう。完璧に覚えていなくても、60点取れば良いのだから、と気が緩みやすいです。

しかし、実際本試験を受けてみて感じたのは、6割で合格できるということは1問1問が難しい、ということです。

よくよく考えてみれば、それもそのはず。

6割の正答で合格者をふるいにかけるわけだから、1問1問の難易度は高くなるわけです。

6割取れば良いのに合格率から合格者は半分程度。

中には簡単な問題もありましたが、それは数える程度でした。

範囲が広いことから、見たこともない内容の問題もありましたが、数字を明確に覚えていないと正答できない問題が多くありました。

正確に覚えているか、他の選択肢とあいまいに覚えていないか、というところをつついてくるような問題も多く、知識の正確性を問われるようなイメージです。

6割取れば良いと侮るとあっさり足元をすくわれます。

6割に気を緩めず学習に臨みましょう。

おすすめテキスト・勉強方法

FP2級のおススメのテキストはこれ↓↓

おススメ問題集はこれ↓↓
これをやり込めば合格できます

おススメ予想模試集はこれ↓↓
時間を計って3周は解こう

(私はこれの2021年1月試験用を使いました)

おわりに

FPの試験は、6割取れれば合格でしょ?と甘くみがちなところが落とし穴です。

3級はまだしも、2級はそれなりに勉強しないと取れません。(2021年1月試験での感想です)

合格率から試験の難易度的には難しくないという評価が多いようですが、それは宅建などの試験と比べたり、過去のFP試験で合格した視点からです。

簿記はここ4~5年で試験内容が見直されて簡単なイメージが一気に払拭されつつあります。

そんな中、FPは、そこまでテコ入れも入っていないためか、比較対象の難易度が高いためか簡単で使える資格的になっているようです。

しかし、出題範囲の広さや学習する内容から、合格率をもとに難しくない資格といわれるほど簡単な試験だとは思えませんでした。

知名度のわりに取りやすいといわれるのは分かりますが、簡単だと鵜呑みにせず侮らずに進めましょう。


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